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衆議院解散

安倍さん、福田さんと続いた1年での投げだし政権を引き継いだ麻生政権が衆議院を解散した。昨年末には解散総選挙と言うはずであったが、100年に1度の大不況対策というフレーズが繰り返されるうちに、のびのびになっていた衆議院選挙が8月30日決戦と言うことで決着した。その間国民は不況の荒波の中で翻弄され、職を失った人々もふくれ上がった。経済は過去最悪ペースで推移を続け、昨年11月から12月にかけて垂直に落ちるグラフはどの経済指標においても共通した形になった。我が社においても同様で、垂直に落ちたのは3月から4月にかけてと比較的に後になってからだが、5,6,7月とそこをはいつくばっているのが現状だ。
自民党の臨時閣議により、党内が一致結束したかに見えたが、現実には選挙戦が始まらないとわからないだろう。中川秀氏と麻生総理との握手というパフォーマンスにはちょっと驚いたが、麻生総理が感涙で言葉を詰まらせた背景には、総理という職責の重さと一致結束という男の世界の浪花節の部分も現れたと拝察する。それにしても、この状態が続けば自民党大敗は目に見えている。自民党にとっては、国民の気持ちを動かすだけの何か超ウルトラC級の大どんでん返しが無い限り、民主党が望んできた政権交代が今回の夏の総選挙で実現することになる。
我々経済界の人間としては、いずれの党が政権を取ろうと、新しい日本の夢を語り、現在の状況を好転させてくれる政党に政治を託したいものである