記事一覧

建築家:出田吏市作品展~越前ふくい美術館

ファイル 1269-1.jpegファイル 1269-2.jpegファイル 1269-3.jpegファイル 1269-4.jpegファイル 1269-5.jpeg

「あるものは在った。あったものも在った。あるだろうものも在った。」 (ルイス・カーン)
なかなか哲学的なキャッチコピーである。出田先生に、その言葉に込めた思いを聞いておけばよかった。

会場には、出田先生の建築家としての46年(1979年~2025年)に及ぶ作品群が一堂に展示されていた。
私が見学した時には、ちょうど先生ご本人がおられ、作品一つひとつについて、その時々の信条や設計に込めた思いを直接うかがうことができた。

「えっ、あの建物も。この建物も先生が関わっておられたのか!」
そんな驚きの連続だった。
有名なところでは、私たちが日頃お世話になっているホテルフジタ福井のエントランス。
当時、その斬新で都会的なデザインに、「なんと粋なアイデアだろう」と感心したものである。
もっとも、先生によれば、その構想は全体のコンセプトとして採用されたわけではなかったそうだ。

見学を終えて外に出ると、ちょうど美術館オーナーの加藤さんにお会いした。
外壁では、橘曙覧の「楽しみは―」で始まる歌に楽譜を添えたデザインの制作が進められており、ご案内いただいた。

建築の歩みを振り返る展示を楽しんだ後に、福井を代表する歌人・橘曙覧の世界にも触れることができた。
思いがけず、文化の香り豊かなひとときとなった。

ちなみに、出田先生には吉岡幸の各部門リフレッシュ工事の設計監理をお願いしている。